【単発バイト(日雇い)】飲食店向けのワクラク・タイミー・Career Meet の比較・紹介

こんにちは、フリーで飲食店のサポートをしてるふじやです。

1店舗の個人店から、80店舗ほど運営している企業を何社かサポートをしています。

飲食店経営・運営している方に向けて、おすすめのサービスやツール、経営の考え方などを発信しています。参考になれば幸いです。

今回のテーマは「単発バイトの新サービスの紹介」です。

「デイワークアプリ」「スキマバイト」「単発バイト」「日雇いバイト」などまだ表現が定まっていないようですが、大体同じような意味合いで、近しいサービス内容、報酬で運営をしています。

「日雇い」と聞くと、店舗で役に立たないのでは?と、拒否反応を起こしてしまうかもしれませんが、意外にも即戦力となる方が駆けつけてくれます。百聞は一見にしかずで一度、トライアルしてみたほうがいいと思います。

2年前ほどから、サービスとしては盛り上がりを見せ、現在では多くの似通ったサービスが増えてきいてるところです。その中で、今回はワクラク・タイミー・Career Meet(キャリアミート) の3つのサービスを紹介致します。

自分のお店の状況にあったサービスを選んでもらえればと思います。

本記事の内容

目次

どのサービスがいいのか

最初に結論から言ってしまうと、ワクラク、タイミー、Career Meetの3つとも契約して使ってみるのがいいと思います。理由は後ほど説明していきますが、どのサービスも費用は使用した時のみの成果報酬型なので、契約してもサービスを使用しなければ、ダメージはないです。むしろ、使える状態にしておくほうがいいと思っています。

単発バイトアプリの仕組み・サービスについて

理由を説明していく前に、「単発バイト」について仕組みやサービス内容について紹介をしていきます。

特徴1 単発バイトアプリの流れについて

仕組みについてというより、サービスを使い始めてから最初の支払いが完了するまでの流れを説明したほうが、理解しやすいと思うので、簡単に書いていきます。

1)ワーカー(働き手)がアプリ上でプロフィール登録

2)店舗で、求人を出す

3)スマホアプリ上で、求人内容を見たワーカーが、応募する

4)店舗側がワーカーを見て、採用するか決める

5)マッチしたら、当日ワーカーが働きにくる。

6)勤務内容を伝え、勤務スタート(サービス毎の勤怠管理アプリで時間を管理)

7)勤務終了後、退勤を押し、帰宅。ワーカーとお店が相互に評価をする。

8)当月末で締めた実績を、翌月25日か末に支払う

このような流れです。特徴的なのは、「履歴書不要」「1日1時間からでも掲載OK」というところでしょうか。実際使用してみると、使いやすさを実感できると思います。

特徴2  費用について

冒頭でも軽く触れましたが、ほとんどのサービスが成果報酬型です。

初期費用やランニングコストはかからず、支払う費用は

実動勤務時間 × 時給 × マージン +交通費

となっていることが多いです。マージンの部分は、大体30%前後が一般的です。

勤怠管理は、会社ごとのものを使用しますが、勤務終了時点で付け合わせをするのでずるはできないように、当たり前ですがなってます。

特徴3  働きに来るワーカーについて

トライアルしてみようと思うと、「実際使えるのか?」というのが疑問だと思います。

結論としては、割とちゃんとした子がくる。というのが実際導入してみての感想です。

どんな人がワーカーとして登録しているかというと、

・研究や勉強が多めの大学生

・俳優やバンドマン、お笑い芸人などの芸能関係

・メインの飲食店でアルバイトはしているけど、スキマ時間用で登録してい人

というのが多いです。また、多くの人に言えるのは、どなたも飲食経験者であることがほとんどです。「週4回以上」のようにシフト提出ができないけど、スキマの時間を活かしたいという方が多いようです。

居酒屋であれば、「席に案内して、おしぼり持って行き、ファースト伺う」みたいな基本の流れを知っているのはもちろんですし、運が良ければ、ハンディ使えたり、ドリンク・キッチンメイクも補助であればできたりします。

実際に働いてもらうと、サボりがちの店舗既存のアルバイトスタッフよりいい動きの人も多くいます。

理由を推測するに、

ワーカー側もその日しか働かないわけなので、あえて未経験の仕事をやってみようとはならないからだと思います。

また、上記で記載はしていませんが、働く側のメリットとして、日払いにも対応していることです。「今月ピンチ。。」というワーカー達には、即お金になるので単発バイトのサービスを使うモチベーションが湧くわけです。

導入前は、躊躇していたお店も導入してみると、店舗運営になくてはならないツールとなっていることはよくあります。

ワクラク・タイミー・Career Meetについて紹介

長くなってしまいましたが、それぞれの特徴について紹介していきたいと思います。まずは簡単にまとめたものが以下です。

 ワクラクタイミーCareer Meet
サービス開始2017年6月2017年8月2019年11月
アプリありありなし
初期・月額費用なしなしなし
マージン30%30%30%
スタッフの質〇⇒◎〇⇒◎
評価制度簡易評価相互評価相互評価
導入可能エリア関東・大阪・名古屋・北海道・福岡・熊本関東・名古屋・関西・九州東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪

ざっくりこんな感じです。サービスの開始時期はワクラク・タイミーがほぼ、一緒で、最後発がCareer Meet。表を見てもらうとわかりますが、それほど差がないです。最後発のCareer Meetはまだアプリでの運用じゃないのが、気になりますが、いづれアプリも実装されるはずです。

現状の違いは、評価の制度の有無、質だと思います。

ワクラクは印象としては一番ライトで、勤務が終わった後に店舗側は退勤の処理をするくらいで、質の悪いスタッフだった場合、ワクラクに報告するくらいのものです。

タイミー・Career Meetには相互評価の機能がついてて、スタッフはお店に対して、お店はスタッフに対して評価をします。これによって、次回の利用の際にお店側は、自店の評価がワーカーに見えるようになり、また、ワーカーの評価をお店側は確認することができます。

タイミーとCareer Meetの相互評価の違いとしては、Career Meetの方がワーカーの評価を詳細に行うことです。これにより、Career Meetを利用するワーカーは評価を貯めていくことができます。また、「何ができるか」もあわせてワーカーの評価として蓄積されていきます。例えばですが、「洗い場ができる」「ドリンクが作れる」「魚がおろせる」のような感じです。この蓄積を確認することでお店側は、ほしい人材を選定できるのでミスマッチを防げます。そして、ワーカー側もランクが上がるようになっていて、給料も上がるという仕組みとなっています。

単発バイトのメリット・デメリット

私のクライアントに導入してみて、1年以上経過しましたので、実際の使用感を踏まえて企業側の視点でメリットデメリットを簡単にまとめておきたいと思います。

メリット

■シフトに柔軟性が生まれる

■既存のスタッフに接客・調理を集中してもらえる

■スタッフ一人に対しての管理コストがかからない

■日払い対応をやってくれる

このあたりだとと思います。シフトの柔軟性が分かりやすいメリットですが、案外いいなと思っているところは、洗い物やバッシングのような仕事を任せられる点。

週末のお客さんの回転するめちゃくちゃ忙しい時間帯に、「洗い物が回っていない」「バッシングが追い付かない」という状況はよくあると思います。新しいお客さんを入れたいけど、今いるお客さんへの接客、調理の質を落としたくない。と思いながらも、仕事のできる人こそ、状況を見てそういった仕事に入ってしまったりしてしまうと思います。

そんな時に、単発バイトのスタッフを配置しておくと、忙しい時間帯からのシフトインで、その手が回らないところをしっかりとやってくれるわけなので、既存スタッフは、接客・調理により集中する環境が作れるわけです。

デメリット

■運用に乗るまではある程度フォローが必要

■お店とマッチしない人材がくることも

■サービスに頼りすぎるとお店が回らなくなる

■大都市以外は、まだ使用できない

フォローが必要な点、お店にマッチしない点はある程度仕方ないところではあるが、サービスに頼りすぎるというのは気を付けたほうがいい点です。使い勝手を知ってしまうと、こればかり使う店長は増えてしまいます。

「人が足りない」という状況は、基本的に店長力が低いから起きていることが大半だと思いますので、チームの作れない店長に限ってよく使います。そうなるとお店の風土が悪くなってしまうというのはあります。ある程度の制限をしながら使っていくことをおすすめします。

単発バイトの今後

単発バイトの今後の展開を予想していこうと思いますが、現状ではなかなか難しいというのが結論です。

サービス自体がシンプルで、差をつけていくのが難しく、同じようなサービスをしている企業であれば、マネすることはそれほど難しくありません。

なんとなくですが、現在のQR決済の覇権争いに似ている感じもしますね。キャンペーンを打って、ユーザーを抱えるような動きが増えていくと思います。現に、テレビCMも増えてきています。

ただ、サービス自体は今後の飲食店のスタンダートとなっていくことは予想できますので、実際に使ってみて自分のお店に合うものを見つけておくのが大切だなと思います。サービスが終了したり、合併したりする可能性は十分に考えられるので(Origami Payが最近、メルペイに統合されるニュースがでましたね)、常に2.3社のサービスを使用しながら、状況をみていくようにしたほうが良さそうです。

 

次回は、単発バイトのおすすめの活用方法を紹介していきます。

楽しみにしていてください。

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